30才になったことだし、人生を取り戻すことにした。

f:id:kaitousinsi2:20140823223140j:plain

とうとう30才になった。

もう立派なおっさんである。

 

キラキラした少年時代は過ぎ

不毛な学生時代は過ぎ

短い青春時代は過ぎ

つかの間のモラトリアムは過ぎ・・・

 

いつのまにか30代に突入。

今までの時間は妥当な長さだったような気もするし

また、早いような気もしてくる。

 

とはいえ女子でもないのだから

30歳になったことに対して、

特に思い入れや悲観があるわけでもない。

 

「もう一回最初から人生をやり直してくれ」

と言われても、どうだろう。

学生時代はそこそこ楽しかったが

戻りたいかと言われれば、それはお断りだ。

 

でもいい機会なので

普段は考えないこと、ちょっと自分のこととか

人生について柄にもなく考えてみることにした。

 

人生を取り戻す・・・。

 

どうしてこんなことを思いついたのかわからないけれど

思いついたということは

 

やはり自分の人生は損なわれている

と思っていたり

今のままではマズイと考えているわけである。

 

これは自分の主観なのでどうしようもない。

傍から見れば、

いやいや全然マシでしょう・・・

と思われるかもしれないし

 

まあ確かに微妙だよね・・・

と思われるかもしれない。

 

でもそれは関係ない。

自分がどう思っているか、というところが重要なのである。

 

そして、自分は今を良しと思っていない。

何かしら不満がある。

 

それは何に対してだろう?

損なわれているものは何で、

どうしたら取り戻せるんだろう?

 

 

不満。

細かいことを言い出せばキリがないのだけれど

一番はやはり時間がないことである。

 

時間が圧倒的に無い、と思う。

職業柄、休日出勤して代休を取る。

週に休みは一日無いときもある。

 

就職したときは完全週休二日制を信じていたのだが

まったくもってそんなことはない。

平日は平日で遅く、通勤に往復3時間を費やしている。

これもよく考えたら恐ろしいことである。

 

田舎の人が聞いたらひっくり返るだろう。

しかも満員電車。

自分も昔は考えられないと思っていた。

 

だがそんなものにも悲しいかな、

慣れてしまうものである。

 

特に自分は慣れやすい。

環境に割とすぐ馴染んでしまう。

 

そうやって今までもいろんなものに

慣れてきた。

 

例えば、狭い会社のルール。

例えば、業界の特殊なルール。

例えば、一般的なサラリーマンのルール。

 

会社でも一通り仕事を覚えて

稼ぎ頭の一部になりつつある。

多少の無理も効くし、一番コスパがいい年齢だろう。

 

 

そして今になって気づく。

自分の人生について。

人生を60年としたとき、もう折り返し地点を回ってしまった。

 

10代、20代の時間というのは貴重であり、濃い。

 

そう考えると、

30代以降の時間は、同じ30年間でも密度は薄くなるし

何もしなければあっというまに過ぎてしまう。

 

それに自分の人生を物語に例えたとき、

物語の山場ってどこなんだろう?とも思う。

 

魅せ場は一体どこ?今まであっただろうか。

仲間は?

敵は?

試練は?

冒険は?

伏線は?

伏線は回収できたのか?

 

そもそも物語は始まっているのか・・・?

 

”何かが始まるのを恐れることはない。

何も始まらないことが一番怖いのだ”

 

とエライ人が言っていたように

まだ何も始まっていないのでは?

という気がしてくる。

 

何も始まらない恐怖。

そしてそのまま終わってしまう恐怖。

 このまま、時間が無いとか言って終わるのは嫌だ。

 

 30才でも

会社員でも

特にこれといったことのない自分でも

 

自分の人生くらいは自分で決めたいし

今からでも取り戻すのに決して遅くないはず・・・!

 

言葉にしたら、

なんだかもう決まったことのように

思えてきた。

 

これから、人生を取り戻す。

 

一体どうやるのかって?

 

ハウツーは問題じゃないでしょう!

と言いつつこれから考えます笑

 

長い戦いが始まりそうだ。