そのまま書くのって案外難しい

事実を事実のまま書くのは難しい、ということはなんとなくわかっていた。

 

ノンフィクションだって、事実に基づいているとは言っても

結果的には書き手の主観も入るから本当の意味で事実とはいえない。

 

そういえば村上春樹もどこかの本で言っていたような気がする。

 

起こったことをありのまま過不足なく書く事は本当に難しい、

とかそんなニュアンスだったと思う。

(ちょっと違うかも知れないし、なんの本だったかも忘れた)

 

まあそんなことを言ったら

事実なんてどこにもなくなってしまうわけなんだけれど

今言いいたいことは別のことだったりする。

 

起こったことを書くのもそうだけれど、

自分の考えていることとか、思ったこと、感情をそのまま、

過不足なく書くのは本当に難しい、ということである。

 

この過不足なく、というのは

感情を盛ったりオーバーな表現をしているわけでもなく、

かといって卑屈になったり、矮小化したりするものではないということ。

 

ありのまま、というかそのまま書く。

いやぁ、これが難しい。

 

どうしても書きたいように事実を捻じ曲げてしまうし、

自分をよく見せようとしてカッコつけて書こうとしてしまう。

 

いやいやいや、そういうのが書きたいんじゃない。

思っていることを思っているまま書きたいだけ、と思っていても

それが難しい。

 

もうこれはあれだ。

あれしかないんじゃないか。

 

逆に思い切りカッコ悪いことばかり、

失敗したことばかり書いていけばいいのではないか。

 

これはありのまま書く、ということに反して

ちょっと卑屈な感じがする。

 

でも、本当の真ん中を知りたいのであれば、

両極端を知らなけらばならないとかなんとかかんとか

あるように

 

盛りすぎるのなら

それに反して失敗ばかりとか

カッコ悪いこととか書いていこうかと。

 

そうすればそのまま書く事ができるかもしれない。

 

そのまま書くということは、

自分の言葉で書くということ。

 

自分の言葉で書けるようになれば・・・

また一つ自分を取り戻すことにつながるはず!!

 

なんかRPGみたいなノリと展開。

 

そういえば昔FFで呪文を思い出す黒魔導士がいたな・・・

レベルアップするんじゃなくて、

かつての魔法を思い出していく、という斬新なおじいちゃん魔道士。

 

自分も既に持っていて、できるわけなんだけれど

ただ忘れているだけなんだ、という設定にしてみようか。

 

いや、それは危険だな。

今以上に何もしなくなるし成長しなくなる気がする。